2012年12月5日水曜日

光をさがして 出品作品リスト

ひきつづいての投稿です。

「光をさがして」展にどんな作品が出ているのだろう、と気になるあなたのために、出品作品をお伝えしますのでどうぞお見知りおきを。

Ⅰ 特集:光をさがして

 ①太陽の光、いろどる光

 伊勢幸平《外輪暮色》1980

    岡田三郎助《婦人像》1909

    髙島野十郎《秋陽》c.1965
      《池のある風景》制作年不詳
          《無題》制作年不詳

    高鶴元《ニューイングランドのサンシャイン》1985

    田中稔之《繭状コスモス(光彩)1991
        《円の光景(天鼓)1991

    平野遼《窓》1971

    藤島武二《山中湖畔の朝》1916

    松田諦晶《緑陰高良川女人群》1930

    柳瀬正夢《波止場のI氏》1922

    和田英作《磯の日暮》1906年 寄託作品

   ②光と影

    大内田茂士《三宝柑》1935

    児島虎次郎《婦人像》制作年不詳、寄託作品

    髙島野十郎《パリ郊外》1930-32、寄託作品
                    《こぶしとリンゴ》1966年頃 

    中村不折《裸婦》1904


   ③月、星の光

    遠藤喜代志《喚鐘「天河」》1991

 加治亜委子《射手座》1977
            《オリオン座》1977

    川辺御楯《源氏物語 花之宴・伊勢物語 龍田山》制作年不詳【前期】
          《蛍狩之図》制作年不詳【後期】
                《吟名月》制作年不詳【後期】

    坂本繁二郎 《月》1966 寄託作品

    髙島野十郎《山の夕月》1940
                    《有明の月》1961年以降
                    《月》1961年以降

    冨永朝堂《月光》1955
          《天の川》1958

    松尾晃華《十月 雁ノ巣月光》20世紀以降【前期】
          《八月 観世月明》20世紀以降【後期】

山田栄二《月夜のメロディ》1983
   吉村忠夫《月下涼波》制作年不詳【前期】

 
 ④ゆらめく炎

    髙島野十郎《蝋燭》1912-1925
            《蝋燭》制作年不詳、寄託作品

 
 ⑤光の反射、透過

    上田薫《スプーンのジェリーA1986
        《流れB ()1995

    柏崎栄助《ガラス鉢「ゆれる器」》1970-75

    田淵安一《曼華迷路》1985
          《宇宙庭園No.11998
          《宇宙庭園No.21998

    森山安英《光ノ表面トシテノ銀色 1991-181991年、寄託作品
                《光ノ表面トシテノ銀色 1992-291992年、寄託作品

 
   ⑥光の文様

    筬島鑛一《髹漆盤「曙光」》1987
          《髹漆盤「日輪」》1988

 高木秋子《木綿地風通織単衣着物「月待ちの浜」》1987年【前期】
          《木綿地風通織着物「木洩れ陽」》2001年【後期】

    鳥巣水子《藍絣花織帯地「ステンドグラス」 1981

    松枝玉記《久留米絣着尺「燈籠」》1965
                《久留米絣着尺「風と光」》1971

    山内諫《博多織ななこつづれ帯「虹」》1963

 

Ⅱ福岡県立美術館の優品から-現代美術に見る光と影
    
      池田龍雄《失踪した楕円》1964
  
           BRAHMAN 1 梵天》1973-74
                     BRAHMAN 7 結象》1983-84
                    BRAHMAN 8 晶華》1985

  小川幸一《白い球体No.11994

     菊畑茂久馬《天河 五》1996

     磨墨静量《見ている》1986
      《漂うもの》1993

     孫雅由《色の位置OC88-021988

     広橋勲《協相・1-011997
         《協相・1-031997
         《協相・1-041997

 
【前期】平成24121()-平成25114(月祝)

【後期】平成25116()-33()

*年末年始休館 1228()-14()

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2012コレクション展Ⅲ 特集 光をさがして
会期=2012年12月1日(土)~2013年3月3日(日)
休館日=月曜日(ただし祝祭日の場合は翌火曜日休館)
会場=福岡県立美術館 4
時間=午前10時~午後6(入場は午後5路30分まで)

「コレクション展Ⅲ 特集:光をさがして」がオープンしました

こんばんは。ブログ担当者です。
日に日に寒さが増しておりますが、みなさまお元気でお過ごしですか?

さて、福岡県立美術館の4階展示室では、「コレクション展Ⅲ 特集:光をさがして」がオープンしました。
当館コレクションを「光」という切り口から読み解くこの企画。
会場は次のような構成になっており、油彩画、日本画、彫刻、工芸、染織など多岐にわたるジャンルの作品をご紹介しています。


【展覧会構成】

Ⅰ 特集 光をさがして
  ①太陽の光、いろどる光
  ②光と影
  ③月、星の光
  ④ゆらめく炎
  ⑤光の反射、透過
  ⑥光の文様

Ⅱ 福岡県立美術館の優品から ―現代美術に見る光と影




それでは、担当の野中学芸員がこの展覧会について寄せた文章をご紹介しましょう。

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「光」という言葉を聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?

クリスマスのイルミネーションが夜の街を華やかに彩る12。また、1月といえば元旦。初日の出に、これから始まる一年の幸せを祈願する人も多いのではないでしょうか。さらに、3月はひな祭り。ひな壇の雪洞に灯された温かな光には、我が子の健やかな成長を願う気持ちが込められているのでしょう。このように、私たちの生活において光は欠かせないものです。光は、闇を照らし出すだけではなく、光によって心に安らぎや潤いが与えられるのです。

今回のコレクション展のテーマは「光」。太陽や月など、自然の光そのものをテーマとした油彩画や、やわらかい光に照らされた美しい情景を描く日本画、また光を図案化した工芸など、光をキーワードとしてコレクションをご紹介します。

 

 闇の中で光を見つけたとき、私たちの心には、安らぎや温もりなどの想いがこみあげてきます。会場で、作家の目と手を介して表現された数々の作品と出会うことで、あなたも明日へ向かって生きる希望の光をさがし出すことができるかもしれません。

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それぞれの作家たちがとらえ、表現した光の形や輝きは実にさまざまです。
みなさまもぜひ展覧会をご覧になり、あなた自身の光をさがしませんか?
スタッフ一同、心からお待ちしております。

毎週土曜日午後2時からは、学芸員によるギャラリートークも開催されますので、ふるってご参加ください。


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2012コレクション展Ⅲ 特集 光をさがして
会期=2012年12月1日(土)~2013年3月3日(日)
休館日=月曜日(ただし祝祭日の場合は翌火曜日休館)
会場=福岡県立美術館 4
時間=午前10時~午後6(入場は午後5路30分まで)

2012年11月18日日曜日

【イベント報告】中村研一のふるさと探訪ツアー

みなさまこんにちは。
「児島善三郎と中村研一 福岡ライバル物語」展担当者です。
さて、本当に久しぶりの更新になってしまいましたが、展覧会の関連イベントとして、本日11月18日(日)に開催いたしました、「中村研一のふるさと探訪ツアー」のご報告をいたします。

中村研一のふるさとである宗像市には、「中村研一・琢二生家美術館」という美術館があります。
その名のとおり、中村研一とその弟琢二が、幼少期から青年期までにいたる多感な時期を過ごした宗像市の生家にあります。

中村研一・琢二生家美術館
このツアーのはじめに、まず福岡県立美術館4階で開催中の「児島善三郎と中村研一 福岡ライバル物語」展を観覧。
そして、いざ宗像の中村研一・琢二生家美術館へ。

中村研一・琢二生家美術館には、研一と琢二の作品はもちろんのこと、日記や書簡、写真、彼らの愛用品など、生家ならではの充実したコレクションがあります。
中村研一・琢二生家美術館の館長さんによるお話

中村研一の育った宗像の空気に触れ、生前の中村研一を良く知る、生家美術館館長さんのお話を聞いたことで、中村研一の作品や人物像に対する理解がより一層深まったのではないでしょうか。
また、美術館が面する唐津街道は、とても美しく趣深い街道です。
館長の案内で唐津街道を歩きました。


今日のイベントを残念ながら逃してしまったという方、まだまだチャンスはあります。
中村研一・琢二生家美術館は、通常は一か月に3日程度の開館ですが、本展会期中に限り、土曜日と日曜日を特別開館しています。
したがって、来週末の11月24日(土)、25(日)も、生家美術館はオープンしています。
この展覧会をきっかけに、中村研一に関心を持たれたという方、ぜひとも宗像の生家美術館へお出かけくださいませ。

最後になりましたが、今回のイベントにご協力いただきました、中村研一・琢二生家美術館のみなさま、宗像市の職員の方、宗像ユリックス職員の方、ボランティアのみなさん、まことにありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。


2012年10月15日月曜日

児島善三郎と中村研一 福岡ライバル物語展の出品作品をご紹介。

こんにちは、いつもブログをご覧いただいているみなさま、ありがとうございます。
児島善三郎と中村研一展の担当者です。

さて、遅ればせながらの投稿になってしまいましたが、無事に展覧会は開会し、みなさまにあたたかいご意見やご感想を多々いただいております。ありがとうございます。

すっかり遅くなってしまいましたが、展覧会に出品している作品一覧をご紹介します。


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第1章 物語のはじまり

児島善三郎《正子の像》福岡県立美術館、昭和5年頃
児島善三郎《青衣の母像》個人蔵、昭和7
児島善三郎《孔雀の扇を持つ裸婦》個人蔵、昭和7
児島善三郎《赤い屋根》福岡県立美術館、大正14年〜昭和3
児島善三郎《梳る女》福岡県立美術館、昭和元年
児島善三郎《黒い服》個人蔵、昭和2
中村研一《修猷館入学時(15)のスケッチ》中村研一・琢二生家美術館、明治42
中村研一《婦人像(中村眞佐子像) 》福岡県立美術館、昭和5
岡田三郎助《花野》佐賀県立美術館、大正6
岡田三郎助《婦人像》福岡県立美術館、明治40
中島正貴《静物》佐賀県立美術館、大正13
中村琢二《室内―研一のベッド》宗像市、大正11
                                                                       


第2章 花開く時                                                                      
児島善三郎《鏡》福岡市美術館、昭和7
児島善三郎《代々木の原》福岡県立美術館、昭和9
児島善三郎《松が枝》個人蔵、昭和9年頃
児島善三郎《初台風景》福岡県立美術館、昭和10
児島善三郎《犬吠埼にて》個人蔵、昭和11
児島善三郎《箱根》福岡県立美術館、昭和13年頃
児島善三郎《蓮花》福岡県立美術館、昭和14
児島善三郎《東風》個人蔵、昭和14
児島善三郎《虞美人草》個人蔵、昭和15年頃
中村研一《花籠》中村研一・琢二生家美術館(楠天会)        、昭和5
中村研一《祖母トミの肖像》中村研一・琢二生家美術館、昭和6
中村研一《車を停む》北九州市立美術館、昭和7
中村研一《錦旗》宗像市、昭和8
中村研一《裸婦》個人蔵、昭和10
中村研一《桜花風景》九州大学同窓会館、昭和11
中村研一《大西水道》修猷館同窓会、昭和13
中村研一《安南を憶ふ》北九州市立美術館、昭和17
中村研一《兵士》中村研一・琢二生家美術館、昭和17年頃
中村研一《兵士》中村研一・琢二生家美術館、昭和17年頃
中村研一《けしの花》修猷館同窓会、年代不詳
青柳暢夫《黍と女》福岡県立美術館、昭和16
赤星孝《赤の静物》福岡県立美術館、昭和24
冨永朝堂《踊女》福岡県立美術館、昭和8
中村琢二《黄いろいうちは持つ婦人像》福岡県立美術館、昭和18  
野口弥太郎《月下美人と女性》福岡県立美術館、昭和41
水上泰生《干魚図》福岡県立美術館、年代不詳
光安浩行《憩》福岡県立美術館、昭和16
安永良徳《首B》福岡県立美術館、昭和7
安永良徳《穣り》福岡県立美術館、昭和15
山喜多二郎太《静物》福岡県立美術館、昭和15
                                                                       


第3章 戦後の再出発                                                                                                                           
児島善三郎《満開》個人蔵、昭和23
児島善三郎《静物》福岡県立美術館、昭和24
児島善三郎《小菊》福岡県立美術館、昭和24
児島善三郎《夏》九州大学文学部、昭和25年頃
児島善三郎《秋霽》北九州市立美術館、昭和26
児島善三郎《バラ(赤絵の壺にバラ) 》個人蔵、昭和35
児島善三郎《花(絶筆) 》個人蔵、昭和37
中村研一《婦人像》福岡市美術館、昭和22
中村研一《サイゴンの夢》福岡県立美術館、昭和22
中村研一《秋花》福岡市美術館、昭和23
中村研一《裸体》福岡県立美術館、昭和27
中村研一《静物》福岡市美術館、昭和30
中村研一《静物》北九州市立美術館、昭和34
中村研一《裸婦》北九州市立美術館、昭和37
中村研一《庭にて》翰林画廊、昭和38
中村研一《庭》福岡市美術館、昭和42


タイトルだけを見てもわからない、、だけどなんか気になる!
そんなあなたは、ぜひ展覧会においでください。
 
児島善三郎と中村研一の代表作を含めて約60点。いずれも見ごたえのある作品ばかりです。スタッフ一同お待ちしております。


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郷土の美術をみる・しる・まなぶ vol.4 児島善三郎と中村研一 福岡ライバル物語

会期=2012年10月6日(土)~11月25日(日)
休館日=月曜日(ただし祝祭日の場合は翌火曜日休館)
会場=福岡県立美術館 4階
時間=午前10時~午後6時(入場は午後5時30分まで)


観覧料=一般300円(200円)、高大生140円(100円)、小中生60円(50円)
*( )内は20名以上の団体料金
65歳以上の方は割引料金(200円)
*次の方々は無料=家族の日(11月18日)の入場者全員/身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方およびその介助者/教員引率による児童・生徒およびその教員/会期中土曜日の高校生以下